今度は走ることなく、 草を掻き分けて進む。 しばらく歩いていくとだんだんと草が低くなっていく。 .....ここ.....さっきの場所じゃないよね... 家に帰れない絶望を味わいながら うさぎについて行くと、 だんだん目の前に草が無くなり、 胸の位置までの草むらになっていた。 そして、開けた視界に写った景色に 私は驚いた。 「......すごい.....」