ふ、ふぅ。なんとか間に合ったぞ。
わ、私は何組だ!?
ちょ、みんな大きくて見えないぞっ!
そこを退け!頼むから!
「君、名前は?」
ん?誰だコイツ…って髪の毛が、あ、青!?
これが世に言う《不良》か。
「いや、お前に頼みはしないぞ。なんてったって不良だろ?」
「不良…そっか笑ま、今はそれどころじゃないんじゃない?名前は?おちびちゃん笑」
ぐ、ぐぬぬ…完全に上から目線だ。
それに、おちびちゃんだと!?なにを。
お前がでかいだけだ、のっぽめ。
「さ、桜庭陽翠。」
「おぉ、ひーちゃんね。ひーちゃんは、えーと14Rだよ。迷わないようにね?笑」
「ま、また人を見下してるな!?ま、まぁ。今回は許してやろう。」
「ははっ笑ありがと。」
「お、おまえ!名前は?」
「護山遥」
「もりやま、はる…」
「そっ!覚えといてね?おちびなひーちゃん?」
「う、うるさいぞ!デカはる!」
「はいはい笑いいお返事だ笑」
な、なんか、子供扱いされてるみたいだ…
「それじゃあ、また会ったらね」
「お、おぅ」
護山遥。なんか不良なのに
『いい人』そうだ

