――――陽翠side
ふ、ふはぁぁぁ………
死ぬかと思った。マジで。
ギリギリ、ホントギリギリ間に合ってよかったがな。
あ、お礼ゆうのわすれてた。
まぁいっか。同じ学年だろーし、後で謝ろう。
「では、新入生は出席番号順に並びなさい」
えーと、たしか私は14番だった気が。
14Rの14番…なんか今年はラッキーになりそうだな(ニヤッ
「ちょっとーん、そこで一人でニヤニヤしてんじゃありません!めっ!」
「っ、げっ…、遥…。」
またバカにされなきゃいけないのか。
「なんだよその呆れた目は。もーすぐ入学式なんだから今はバカにしねぇよ。俺の兄貴もくるかもしんねーしな。」
「お兄さんがいるのか?」
「ま、一応ね。ほら、早く並んで」
「お、おぅ、すまないな」
遥のお兄さんか…きっと優しいんだろうな。
って、私何考えてるんだ!?
まるで、遥にこ、恋してるみたいじゃないか。
そんなわけがないだろーが!
もぅっ!調子狂うなぁ…
「ねぇねぇ、遥くんが呼んでるわよ」
「お、ありがとう」
なんか口ぱくしてるぞ?
(お、ち、び、ち、や、ん)
…果てしなく抹殺したい。
(が、ん、ば、ろ、う、な)
…あーもう!ホント調子狂うぞ///

