もう少しだけ、あなたのそばに


「はい。」



「今、あるプロジェクトが架橋に入ってる。でも、それももう少しで終わる。」



「そうですか。」






「そうしたら、少しゆっくり出来る。」







彼女とですか?





「休みも取ろうと思っている。」






そこで彼女と結婚ですか?





「花憐は、大学の休みはいつからだ?」





出てけってことですか?





「花憐の休みにあわせようと思っているんだ。」




引越しぐらい一人で出来ますよ。荷物なんて、そんなに無いし。



「・・・花憐・・・・・」



気がつくと、秋の手が私の顔の目の前まで来ていた。