もう少しだけ、あなたのそばに


「そういえば、まだ名前聞いてなかったね。俺は、倉橋 宗佑」


「あ、月島 花憐と申します。」


「あ、俺は、倉橋と同じ課の安西 幸平」


「月島さんって、大学生?」


「はい。そうです。今日は、急遽、新城さんに翻訳のお仕事を頼まれたので。」


「翻訳?英語?」


「いえ、フランス語です。」


「ああ、そうなんだ。すごいね。あの完璧主義の常務が仕事頼むぐらいなら、実力は相当なんだね。」


「そ、そんなことないですよ。」


「大学でも専攻しているの?」


「はい。そうです。」


「そうか~。じゃあ、いい勉強になるね。」



そんな会話を私と倉橋さんで話していると、



「なあ、ここで会えたのも何かの縁じゃねえ?」


とニコニコ顔の安西さん。