もう少しだけ、あなたのそばに


会社まで帰ってくると、受付で社員証をもらった。


そこで秋は、他の社員さんに話しかけられて先に戻っているように言われたので、一人で戻ることに。


秋とは専用エレベーターに乗ったけど、一人だとまずいような気がして一般用のエレベーターに乗り込んだ。



秋と一緒のときは誰もいないエレベーターだったけど、今度は人がたくさんいて、なんとなく視線を感じて息苦しさも出てきた。


やっと、目的の階に到着して降りる。



そういえば、島津さんにさっき、案内してもらった時、コーヒーの自販機があったな~。


自販機の場所に行くと、人がいた。


一人は、朝、森室長と一緒に来ていた人だった。



「こんにちは。」


「こんにちは。」



私たち二人か挨拶していると、もう一人の男の人が不思議そうな顔をしながら、



「知り合い?」


って聞いていた。



「いや、新城常務の所にアルバイトに来てるんだよね。」


と私に聞いてきた。



「はい。そうです。よろしくお願いします。」



私は、初めて会ったその人に頭を下げた。