そうだ、封筒・・・・・。
私は、キョロキョロと辺りを見回す。
ダイニングテーブルの上に封筒を見つける。
立ちあがろうとしたけど、秋が許してくれなかったから、指をさした。
「あれ、届けたにきたよ。」
私の指差す方を見た秋は、立ち上がり、テーブルの上に置かれた封筒の中身を確認した後、
「誰が来た?」
「あ、ごめんさない。名前、聞かなかったです。」
「そうか。・・・・で、何か言ってた?」
「・・・・いえ、別に。たぶん、それを届けにきただけだと思います。」
「たぶんって・・・・花憐、何か言われた?」
私が首をかしげると、
「これ届けたのは、女だよな?」
頷くと、
「花憐が電気も付けることも忘れるくらい、酷いことをそいつに言われたんじゃないのか?」
私は、ブンブンと頭を振る。
