もう少しだけ、あなたのそばに


困惑する私の手を握り、昨日使わせてもらったデスクに私を誘導すると、


「花憐、今日の仕事な。」


後ろにいた島津さんから資料を受け取ると、私の目の前に置いた。


そこには、フランス語の他にも英語の資料も混ざっているようで。


「翻訳を頼む。」


それはいいけど、この量は・・・・・・。


どうやら彼は私を今週、大学に行かせる気は無いらしい。


「期限は?」


「今週中。」


ほらね。


秋が一度言い出したら、何を言っても無駄なことはよく知っている。

だから諦めて、その資料に手を伸ばして読み始めた。

そんな私を確認して、秋と島津さんも仕事に戻った。