お互い恋人大好きすぎる人間だから、ほっとくとそのうち惚気合戦でも始まりそうだ。
「皆さーん、卒業おめでとうございまーす!」
パタパタと足音を立てながら、あたし達に近寄ってきたのは千果ちゃんだ。
「あ、千果ちゃん聞いたよ?」
「コンテスト出るんだろ?」
「あ…ハイ(恥)!」
少し顔を赤らめて頷く千果ちゃん。
「頑張りなよ~?」
「ありがとうございます!頑張ります!」
今や師匠と弟子のような関係になってしまった、遥と千果ちゃんは、お互いの手を取り合う。
「…お前ら、相変わらずうるさい集団だな」
背後で落ち着いた声がした。
あらら…?
噂をすれば。
「田辺、お前コンテスト出ねーの?俺、司会やるんだけどっ」
「は?出ねーよ」
「出さされるのに…(笑)」
ちょっと遥、聞こえるでしょっ?!
「何か言った?」
「あ、な、なんでもないんです!潤先輩っ、あっち行きましょ?ねっ?」
焦った千果ちゃんが、田辺をコンテスト会場へと引っ張っていった。

