「来年、お前とは釣り合わないくらい、一人前になって帰ってくる」
もたれ掛かったドアに、微かに感じる温もり。
「そしたら…」
俺だけを見てればいい。
俺でいっぱいにしてればいい。
「その時は俺と結婚しろ」
結婚なんかにこだわりなんかない。
ただ、お前といるための方法が、結婚だというのなら。
喜んでしてやる。
「…命令じゃん…!」
震える声でそう言った姫央。
やっぱり俺は、コイツを泣かさずにはいられないらしい。
「うるせーよ」
俺がお前と一緒にいたいから。
仕方ない。
「1年以上かかったら、許さないんだからね…!」
「お前、俺を誰だと思ってる」
誰って、「流でしょ?」とか言うなよ?
んなこと言ったら、「…まぁな」で、会話終わるじゃねーかよ。(←知らねーよ)
「余裕なんだよ」
「…ばか。そんなこと言って1年以上かかったら、プロポーズ断るからね!」

