【姫央♀side】



―――チュンチュン。



ランラン騒動やら、陽向の彼女やらで、新学期そうそうドタバタだった今日この頃。



「……ん…」



今日は平凡な休日。



寒い外では小鳥が鳴いて、ベッドの中はポカポカと天国だ。



永遠に、ここで眠りいたいような気にもなるよ。



2月にもなると空気はひんやりとして、毛布にくるまらずにはいられない。



本当にここにずっといるつもりだった。



そう、この声が聞こえるまでは。



「…永眠て、バカか」

「んん…?」



今なんか、聞こえた気がするんだけど。



「起きろ」



“ペチッ”



「……ったぁ…?!」



オデコに痛みがはしる。



あまりの痛さに、両手でオデコを抑えて起き上がる。