「俺大吉じゃん、さすが」
………。
隣で喜ぶ流。
「………」
1人紙を握りしめたまま、立ち尽くすあたし。
「ん、トイレ?」
「ちっがう!!」
あたしは流をギロリと睨む。
貴様、大吉だと(呪)?
10年早いわ。(←年齢は関係ない)
「お前それ…」
流は、あたしの手にあるおみくじを覗き込む。
「な、なによっ?!!勝手に見ないでよ!」
体の後ろに紙を隠した。
どーせ、笑うんでしょ!
「いいじゃん、凶」
「…へ?」
予想外過ぎる流の言葉に、間抜けな声が出る。
だ、だって!!
「いいじゃん」って、何が!?
凶だよ?!

