わがまま姫♀




教卓に最後のひと束を置いた。



よっし。



任務終了。



「よーい、パーンッ」

「ラスト~」



喜びに浸っているあたしの耳に、外から部活をしている人の声が聞こえた。



あたしは開いている窓からグラウンドを覗いた。



……青春だね。



あたしも、部活とかやっとけばよかったかな。



…いやいや。



やっぱいいや。



あたし、スポーツは走るくらいしか出来ないし。



流は、前の学校ではやってたのかな。



なんか、なんでも出来ますって感じだよね。



ムカつく。(←おい)



……でも。



絶対スポーツしてる流、かっこいいよね!?



もしなにかしてたんなら、それはそれは女の子が寄ってきたでしょーに。



してなくても寄ってくるかな、あのルックスだし。



いいご身分で。(←急に嫌味っぽい)



元カノとか、何十人くらいいるんだろ…。(←ふた桁は絶対)