【姫央♀side】



ムード0の、遊園地デートもなんとか無事終了。



といっても、あたしコーヒーカップと観覧車しか乗ってないんだけどね。



そしていつも通りの学校生活がまた始まる。



寒い寒い12月。



テストも終わり、冬休みは目の前だ。



みんな浮かれ気分な今日この頃。



もちろん、あたしだって浮かれてますとも!



「姫央さーん!」



……そう。



コイツらが来るまでは。



「はぁ…」

「罪な女ね~姫央も」



ニヤニヤした顔で、後ろを向いてくる遥にイラッときながらも、あたしは耳をふさいだ。



「姫央さんっ」

「…なに」

「相変わらず冷たいですね」



どこかに散れっ!



去れ!



お前らは暑苦しいよ!



「姫央さん、今日こそ僕たちと一緒に帰って下さい」



…またか。