【姫央♀side】



「姫央さん、どこに行きたいですか?」

「…別にどこでもいい」

「そうですか…」



ったくもうっ!



なんなのコイツら!?



気持ち悪い。



このあたしが好き?



一時的な気の迷いよ!



目を覚ましなさいよね!



……流も流だよ。



「行けばいいじゃん」って、ちょっとひどい。



そこは止めてよ。



ダメだって言ってよ。



ストーリー的にもさ。



そう言って欲しかった。



あたしが誰にさらわれようが、流には関係無いんだもんな。



それってすごいへこむ。



「…姫央さん、どうかしましたか?」



コイツ、このリーダー的存在の奴。



津戸尚輝がムカつく。



「大丈夫だっつーの!あたしにかまうなっ」

「はい」