再び、大きく重い溜め息がでた。 何度目だ。 んじゃ、そらそろ奪いにいくか。 そのあとは、また俺の手から離れることになるのだけど。 俺は立ち上がり、姫央を探しに校舎へ向かった。 その間も俺の頭の中は、津戸グループにさらわれてった時の姫央の顔で、支配されていた。