「…誰?」 睨むように男子生徒を見る姫央。 完全に怪しがってる。 「俺達は、姫央さんと今沢の白雪姫を見て、姫央さんの美しさに感動し、一瞬にして恋に落ちた男の集まりです!」 「「はぁ…!?」 俺も姫央も、口をあんぐり開けたまま固まってしまった。 恋に落ちたぁ?! 今日1日で姫央に恋した奴が…8人!? す、すご…。 感心してる場合じゃないが。 「今急いでるから、お前らに構ってる暇ないんだけど」 「今沢とは話してないんだ。僕たちは今、姫央さんと話してるんだから」