「は!?」(←遅)
き、きき、キス?!
「キース!キース!キース!キース!キース!」
キースコールの嵐はやまない。
むしろ激しさを増している。
「白雪姫は、キスされるまで寝てなきゃダメだろ~!」
誰かがそんなことを言ったのが、耳に入った。
そーだった。
あたし、永眠してなきゃいけなかったんだ。
で、でも!
“目覚めの粉”でしょ?
目覚めのキスじゃねーよ!
流をチラッと目を向けると、目があった。
[どーすんの?!]
[やんねーと写真ばらまかれるぞ]
[っ!]
[とりあえず寝てろ]
“どかっ”
あたしは流に体を押され、強引に横にさせられた。

