「この目覚めの粉を、かけてあげよう」
今、あたしに目覚めの粉(※細かく切った紙)がかかっている。
よし、起きなきゃ。
「……ん…?」
「姫っ!!」(←全員)
さぁて。
ここからがこの劇の見どころだ。
遥が考えた、うさんくさい台詞の連発シーンだ。
「おはようございます、プリンセス。(なーにがプリンセスだよ、恥ずかしい)」
「…あなたは、白馬の王子様ですね?(面と向かって言うのは、さすがに恥ずいよ)」
「おっしゃる通り。愛する人を、白馬で迎えに来た王子です。(自分で白馬とか言ってんだから、世話ないよな)」
「まぁ…その粉は、いったいなんなのですか?」
「これは、心から愛する者同士が使うと、凄い力を発揮する魔法の粉です。(怪しいんだよ粉!)」
「それではつまり、私たちは…」

