なんかなんかなんか。
夫婦みたいだよね?!(←そうでもない)
また顔がにやけてしまう。
「…ニヤけてないで早く後ろ向けよ」
「…あ、ハイ」
「気味悪い」
“バシッ”
「痛っ」
またやっちゃった。
あたしは、おとなしく流に背中を向ける。(←叩いた時点でおとなしくはない)
背中に流の手が当たるたびに、体がビクッと飛び跳ねる。
心臓だって、バクッととんでもなく飛び跳ねる。
「…ん」
「…あ、あり…がと」
よっしゃ!
言えたよあたし!
やればできるじゃん!
そんな感じでなんとか着替え終わり、今から帰るところ。
なんだけども。
なんと外は真っ暗。
もう11月だし。
夜は寒くなり、日がおちるのも早い。

