それが嬉しかった。



表には出さなかったけど。



終いには泣き出すし、謝るし、なんか可愛いし。



このままいたら、いつコントロールがきかなくなるか分からない。



俺は用件だけ聞き、その日は早々と帰った。



どうしたものか。



頭では分かってるのに、体がそれについてこない。



そんな俺に、さらにプールだろ?



勘弁してくれよ(汗)



そう思ってたものの、なんだかんだで楽しんでる。



矛盾しまくりの俺。



……が。



事件は起きてしまった。



「大丈夫か」って、一応声かけたのに。



パーカーだって着せたのに。



やっぱり1人で行かせるんじゃなかった。



目を離すんじゃなかった。



俺が見つけたときには、涙をボロボロ溢しながら、水道で口を真っ赤になるまでこすっていた。



その唇を見ただけで、だいたいなにがあったのかは分かった。



とたん、なんか無性にイライラしてきた。



また俺の体は、コントロールがきかなくなる。