「悪かったわね!」
「声でけーよ、ガキ」
この男の口は、どうやら悪口しかでないらしい。
それからウォータースライダーに乗ったり、流れるプールで遊んだり。
なんだかんだで、やっぱり楽しく過ごしていた。
面倒くさがってた流だって、楽しそうだ。
「ねぇ、なにか飲み物買ってこない?」
「それなら私が…」
遥の提案に、1番に口を開くのはやっぱり牧原。
「マッキー、ここはジャンケンしよ!」
「いや、でも…」
ま、まま、マッキィ!?
名付け親誰だよ。(←遥しかいない)
「でもじゃない!ね、いいよね?」
「あぁ」
「うん」
牧原もあたし達の反応を見て、納得したみたいだ。
「「「「ジャンケンぽん!」」」」
………。
「やった、行ってらっしゃい」
「見かけ通り弱っ」
「お気をつけて」
…よりによって、なんであたしが(涙)
「お前、1人で大丈夫かよ」
そう言いながら、パーカーを差し出す流。

