「こんにちわ、姫央ちゃん」
「こ、こんにちわ…」
「ほら流、お前も姫央ちゃんに挨拶しろ」
なんでよ、なんでよ!?
なんでいんのよ?!
挨拶とかは、もうこの際どーでもいいよ!
「なにしてんの!?」
「ちょっと相談してたんだよ。だからこっち座りなさい」
言われるがまま、お父さんの隣、流の正面に座った。
「なんの相談?」
「お前たち2人の仲が、もっとよくなってもらう為に、デートでもさせようかと思ってな」
「「は?!」」
流と声がはもった。
「仕事の話じゃなかったのかよ!?」
「そうでも言わないと、お前は来ないだろ」
「……ちっ」
そんなにこの家に来るのが嫌なのかよ(怒)?
「で、デートって、2人だけで?!」
「そりゃその方がいいだろう?」

