わがまま姫♀




なんていうのか。



こう…慣れてた感じ。



好きとかおかまいなしに、やりそーじゃん。(←チャラい)



………。



考えただけで、胸が泣いた気がした。



「姫ー央?」

「え…」

「ついたよ、大丈夫?」



いつの間にか、目の前にあたしの家。



あたし達は、取り合えずあたしの部屋に行くことにした。



「牧原さん、今いる?」

「うん、多分ね。呼ぼっか?」

「えぇ!い、いいよっ、呼ばなくても!」



さっきまでは、異様なほどの積極ぶりだったのに、今は顔を真っ赤にして消極的な遥。



「ジュースもらうだけだから、ね?」

「う、うん…!」



─────………
───………



「お待たせしました。オレンジジュースで良かったですか?」

「うん、あたしはいいよ」



そう言って牧原から、ジュースの入ったコップを受け取る。