「エ、エ・・・イヤー!」 何が起こったかわからなかった陽子は、部屋中に広がる血を見て叫び声を上げた。 その声を聞いて安藤は、陽子の方を振り返った。 犬のような人懐っこい笑顔をしていた。 「ね?これで警察呼ばなくても大丈夫でしょ?」 笑顔のまま、安藤は言い放った。 「な、何で殺さなくても!」 「罰ですよ、バツ」 「バツ・・・?」 「うん。ボクの獲物を狙ったバツ」 そして、安藤は拳銃の銃身を触って、「あつっ」と、言いながら、ジーンズの後ろのポケットに拳銃をしまった。