丸山は、満面の笑みを浮かべて陽子の顔を覗き込む。 陽子はというと丸山の笑みに釣られて笑っていた。 しかし、丸山が靴を脱ぎ、陽子に一歩近付いた時に、初めて陽子は、危機感じたのか、「イヤッ」と小さな声を発すると、後ずさり。 ズキン 右足に痛みが走り、バランスを崩し手で身体を支える。 「ドジっ子ですねえ」 フフフと笑いながら、丸山は、陽子の肩に手をかける。 「や、やめて下さい!」 陽子は、その手を払いのけると、背を向け廊下を通りリリビングに逃げ込むとドアを閉めた。