約束を。



 「その組織では、優先順位というか、順位で権限の強さが変わってくるの」


 『順位?』


 「どゆこと?」


 とわたしと友里



 「入試順位の事よ。つまり、一位の人がこの学校で一番力が強いってこと。
  たとえば実力主義の高校の生徒会長みたいなものね。
  あ、一位は今ここにいない男子生徒よ」

  

  へえ、一位は男子なんだ―。

 

 『そうなんだーじゃあ私は二位か三位?どっちですか?』


 「あ、それは私も気になる」

 私たちは凛さんの方をジッーと見てみる


 「それはおしえない♪でも、権限自体三人しか持てないから、少なくとも同級生の中では特別よ?3人は確実にSクラスになるから、一緒のクラスよ。」


 「同級生の中では?」と友里



 「あとは先輩たち2年と3年に3人ずついるのよ。」


 『そうなんだ。わかった―。』


 「ま、そーいうことで。話は終わったから帰ってもいいわよ?」


 と、理事長。

 『わかった。またねー』


 「それじゃ、また入学式に」




 私たちは理事長室を出た。