約束を。



 「まぁ、強制じゃないから。断ってもいいわよ?これ、学校がする宣伝みたいなものだし…」



 理事長はそういったあと、「あ、」と口をふさいだ。


 凛さん、口ゆるいなー



 「まあ、そこまで変なことじゃないと思うわよ?しかも特権ついてくるし。」


 そーいえば特権とか何とか言ってたなー



 「そう。たとえば普通の生徒よりいい席でご飯食べれたり、寮が豪華になったり。学校は成績さえとっとけば休みも連絡なしで許せてもらえたり。」


 って、連絡なしの休みっていわゆる



 『サボりじゃ「それはいわない!」な…はい。』


 理事長ににらまれた。



 「まあ、そーいう特別な権限・待遇がついてくるの。取引みたいなものね」


 『ふーん』


  ま、いいか。


 「まあ、それに入るかは今決めてもらわないといけないんだけど…」



 期限もギリギリだし…


 理由は凛さんが忘れていたかららしい。



 『凛さん…』


 ごめん!って手を合わせてきた。