約束を。




 …―ついこの前。中学の卒業式が終わり、春休みになったころのこと。



 プ、プ、ぷるるるるっプルルっ  



 私の家に、電話がかかってきた。



 ガチャ


『はい。』



  反射的に電話を取った私。


「あ、こんにちは。私、可愛沢学園理事長の相沢 凛です。」



相手は私が春から通うことになって(しまった)る可愛沢学園の理事長だった。



内容は、


成績優秀者3名には代々あることをやってもらわないといけない決まりがあり、

そのことについて話したいから、○日に学校まで来てほしいということだった。