涙が少しずつたまっていき、ついに下へと流れ落ちた。
百「そんな事言わないで下さい…。」
「百……?」
百「心さんと出会ってから、とても楽しくて幸せな時間を過す事が出来ました。
こんな何のとりえもない私に話し掛けてくださって…本当に嬉しかったです。
確かに前みたいに1人で買い物とかは行けなくなってしまったけど、前に比べたら今のほうが毎日が楽しくて楽しくて……。
心さんが目の前で車に轢かれたとき、とても怖かったです…。
あれだけ楽しかった日々がもう来なくなるんじゃないかって…。
それで気づいたんです。
心さんがいないと、楽しくないんです…。
贅沢な事言っている事はわかっています。
私みたいな平凡な人が言うような事じゃないって事も理解してます。
でもっ…心さんが傍にいてくれないと嫌なんですっっ。」
……………え?
いきなりのことに頭がついていかない。
「傍に…いていいのか?」
百「いて下さいっ…。」
「また危ない目にあうかもしんねぇぞ?」
百「それでも…隣りに心さんがいないほうが私にとっては辛いですっ。」
抱しめようと体を動かそうとしたが、痛みで動けなかった。
そんな時百から優しく抱きついてきた。
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