騎龍 -15代目総長-





そしてついに百と二人きりになった。
痛い体をゆっくりと起き上がらせようとした。



「…ってぇ……。」



予想以上の痛みに起き上がるのを諦めようとしたが、百が俺の体を支えようとしてくれた。




百「無理しないで下さいね。」



「あぁ。
さんきゅ。」




体を起こし、百と目線を合わせる形になった。
数秒見つめあった後に口を開いたのは百だった。



百「わ、私……これを渡したくて…今日心愛さんに付き合ってもらったんです。
まさかこんな事になるなんて……。」



「何これ?」




渡されたのは可愛く包装されているプレゼント的な物。
どうしていきなり俺に…?



とりあえず開けてみるとストラップが出てきた。
黒メインで比較的クールな仕上がりのストラップ…その辺で売ってるのより高そうだ。




「俺別にプレゼントもらうほどのイベントねぇんだけど…。」



百「それは色々お世話になってるので、何かお礼にと思ったんですけど…。
でもこんな事になるくらいならこんなストラップなんて…。」



「なんてってなんだよ。
すげぇ嬉しい。
…ありがとな。」






百が俺のために選んでくれたストラップ…正直嬉しすぎてやばい。




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