そしてついに百と二人きりになった。
痛い体をゆっくりと起き上がらせようとした。
「…ってぇ……。」
予想以上の痛みに起き上がるのを諦めようとしたが、百が俺の体を支えようとしてくれた。
百「無理しないで下さいね。」
「あぁ。
さんきゅ。」
体を起こし、百と目線を合わせる形になった。
数秒見つめあった後に口を開いたのは百だった。
百「わ、私……これを渡したくて…今日心愛さんに付き合ってもらったんです。
まさかこんな事になるなんて……。」
「何これ?」
渡されたのは可愛く包装されているプレゼント的な物。
どうしていきなり俺に…?
とりあえず開けてみるとストラップが出てきた。
黒メインで比較的クールな仕上がりのストラップ…その辺で売ってるのより高そうだ。
「俺別にプレゼントもらうほどのイベントねぇんだけど…。」
百「それは色々お世話になってるので、何かお礼にと思ったんですけど…。
でもこんな事になるくらいならこんなストラップなんて…。」
「なんてってなんだよ。
すげぇ嬉しい。
…ありがとな。」
百が俺のために選んでくれたストラップ…正直嬉しすぎてやばい。
.


