心が意識を失ってすぐに救急車が来た。
混乱状態の百を1人ここに置いておくわけにはいかないと心愛が判断し、百が付き添いとして救急車に乗って病院まで行った。
病院はここらで1番近くて大きい病院。
心愛はすぐに大紀へ電話をした。
大『もしもし、心が慌ててそちらへ向かいましたが何かありましたか?』
愛「あ…心が……心がぁっ…」
百ほど混乱はしていないが、実の家族が目の前で跳ねられ血を流している所を見て落ちつける人なんかいないだろう。
その上今は1人だ。
気が動転するのも無理はない。
心愛は泣きながら電話をしている。
大『心愛、とりあえず落ち着いて下さい。
…心に何かあったんですか?』
愛「うぇっ……っく……車っ……ひか…れ……」
大『車にひかれたんですか!?
それで、今心は!?』
愛「びょうい……一番っ…おっきなとこ…っ……。」
大『わかりました。
心愛、怖いかもしれませんがもう少し1人で待っていてください。
俺が今から行くので。』
愛「んっ…うんっ……。」
心愛からの電話内容を他の3人にも伝え、大紀が心愛を迎えに行き、他は直接病院へ向かい始めた。
もちろん下っ端にも伝えてある。
そして心の家でもある花森組にも…。
全員が心の無事を心から祈っている。
.


