GPSを見ながら運転していると、2人は比較的通行量が多い道路の近くを歩いている事がわかった。
とりあえず2人が歩いてる所に1番近い駐車場にバイクをとめた。
全力で走り、百達の後姿が見えた。
「百!!心愛!!」
そう叫んだと同時に二人のすぐ後ろにいる偽者の護衛が俺の存在に気づいた。
するとにやっと笑い、百の腕を掴んだ。
…嫌な予感しかしないっ!!
全力で走り、掴まれている腕に触れようとした瞬間…
百の姿が横に移動した。
「は……?」
ふと横を見ると道路に突き飛ばされている百が目にはいった。
もう少しで車が来るっ…間に合わない!!
俺は百の腕をつかみ、思い切りひいた。
そしてその勢いで今度は俺が道路へと飛び出る形になった。
百が助かった事に安心したその時…
体中に鈍い痛みが走り、俺の体が宙に浮いた。
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