騎龍 -15代目総長-




  

ベッドの上で三角座りをして丸まっている百をそっと抱しめた。





「悪い。
こんな事になるはずじゃなかったんだ…。」



百「いいんです…。
いつかはわかってた事だと思うので…。

私…勝手に舞ちゃんの事を幼馴染で親友だって思い込んでたんですね。
なんか恥ずかしいです。

あー…私、友達いなくなっちゃいましたね。」




無理矢理元気な素振りを見せる百をさらに強く抱しめる。




「それだけあいつの事想ってたんだろ?
ずっと一緒にいて、喋って、遊んで……誰だってそう思うさ。


俺は絶対に百を裏切らない。
もちろん龍騎のメンバーも全員百を仲間として受け入れている。

…お前は1人じゃねぇぞ。」



百「っ…心さん……っ」






それからしばらく百は声を抑えながら泣いていた。








泣いて忘れればいい
泣いて明日から笑えばいい





これから明るく楽しく生活していけばいいんだから…





「…今は泣けるだけ泣いとけ。」



百「うぅっ…わぁぁっ……」







我慢なんてする必要ねぇんだぞ。






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