息を切らしながら百が入ってきた。
そして俺の前に立ち、大きな声で言った。
百「舞ちゃんは…舞ちゃんはそんなことしません!!
いつも私を助けてくれたんです!!」
「百、教室へ戻れ。」
百「大切な幼馴染でっ…こんな私といつも一緒にいてくれたんです!!
いじめられてる時だって舞ちゃんは助けてくれました!!」
だからっ……と、百が話しているのに神之が割り込んできた。
舞「"舞ちゃんはいじめなんかしない"とでも言うつもり?
そういうの本当にうざいんだけど。」
百「え……。」
舞「まさかばれると思わなかったし。
ってゆうかさ、私があんたと一緒にいた理由わからないわけ?
ただの引き立て役に決まってんでしょ?
そうでもなきゃこの私があんたみたいな地味な奴と一緒にいるわけないじゃない。
そんなこともわからないなんて頭悪いわね。」
百「う…嘘だ……。」
舞「本当。
地味で引き立て役のあんたがどうして花森さんと一緒にいれるのよ。
納得できるわけないじゃない。
初めはそれを利用して花森さんに近づこうと思ったけど…ばれちゃったんならもう無理ね。」
百は神之からの言葉にただただ涙を流している。
こういう状態になるとは予想外だ。
ただ認めさせて殴って終わりにする予定だったのに…。
大紀に目で百をここから出すように伝えるとすぐさま実行した。
百を抱きかかえ、おそらく保健室へ向かったと思う。
あくまで多分だけどな。
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