それから数週間がたち、百の様子が少しおかしくなった。
笑っているようで笑えていない…そんな笑顔をするようになった。
正直なぜかは考えがつく。
どうせ女のくだらねぇ嫉妬だろう…。
俺は普段百の教室に行かない時間、つまり授業と授業の間の休み時間に行った。
すると予想通り女達が百を囲んでいた。
つーか、俺がいねぇ間の護衛はなにやってんだよ。
「なぁ、なにやってんだ?」
思っていたより低い声が出てきた。
いきなりの俺の登場に動揺してか、顔が青くなっていく女達……見てるだけで腹が立つ。
「百が何したっていうんだ?
姫になったことが許せねぇのか?
だったら俺に言いに来いよ。
俺が頼んで無理して姫になってもらったんだ。
……文句あるなら俺に言えよ。」
若干殺気を出しながらそう言うと、横から神之も言い出した。
舞「そうよ!!
百が悪い事したの!?
こんな風に文句言う暇あったら自分磨きでもしたらどうなのよ!!」
するとばたばたと女達は教室から出て行った。
舞「百…大丈夫?
助けるの遅くなってごめんね?」
百「ううん、大丈夫だよ。
ありがとう。
心さんも…ありがとうございます。」
「悪かった…もう少し早く行動起こせばよかったな。
安心しろ、明日に全部終わらせる。」
それだけ言い残し、すぐに空き教室にいる4人のところへ向かった。
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