騎龍 -15代目総長-






それから数週間がたち、百の様子が少しおかしくなった。
笑っているようで笑えていない…そんな笑顔をするようになった。



正直なぜかは考えがつく。
どうせ女のくだらねぇ嫉妬だろう…。




俺は普段百の教室に行かない時間、つまり授業と授業の間の休み時間に行った。




すると予想通り女達が百を囲んでいた。
つーか、俺がいねぇ間の護衛はなにやってんだよ。



「なぁ、なにやってんだ?」



思っていたより低い声が出てきた。
いきなりの俺の登場に動揺してか、顔が青くなっていく女達……見てるだけで腹が立つ。



「百が何したっていうんだ?
姫になったことが許せねぇのか?

だったら俺に言いに来いよ。
俺が頼んで無理して姫になってもらったんだ。



……文句あるなら俺に言えよ。」



若干殺気を出しながらそう言うと、横から神之も言い出した。



舞「そうよ!!
百が悪い事したの!?

こんな風に文句言う暇あったら自分磨きでもしたらどうなのよ!!」



するとばたばたと女達は教室から出て行った。




舞「百…大丈夫?
助けるの遅くなってごめんね?」



百「ううん、大丈夫だよ。
ありがとう。

心さんも…ありがとうございます。」



「悪かった…もう少し早く行動起こせばよかったな。
安心しろ、明日に全部終わらせる。」




それだけ言い残し、すぐに空き教室にいる4人のところへ向かった。




.