学校中に姫は百であるということは俺が登校したときにはすでに知れ渡っていた。
あちこちで女達が騒いでいるのを聞き流して教室へ行った。
が、落ち着けなく百の教室へ向かった。
そういえば…登校の時も迎えに行った方がいいな。
何かあってからだと遅いし。
これからの事について考えながら百に近づいた。
「はよ。」
百「おはようございます。」
「なぁ、明日から朝迎えに行くから。
何時に家出るんだ?
あ、言っとくけど拒否権はねぇからな。」
百「あ……7時40分には家を出ています。
あの、本当にいいんですか?」
「いいに決まってんだろ。
んじゃその時間に迎えに行く。
バイクでもいいか?」
百「お願いします。」
それからたわいもない事を話していると神之が来た。
舞「花森さん、おはようございますっ!!」
「…はよ。」
舞「あ、噂聞きましたけど姫が出来たって本当ですか?
しかもそれが百だって……。」
「事実だ。
俺が無理言って姫になってもらったんだよ。」
舞「え……あ…そ、そうなんですか!!」
百との用事も済まし、それから俺は空き教室でボーっとしていた。
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