「お前達は大きな勘違いをしている。
俺に相応しい女はお前達が決めることじゃねぇ、俺が決める事だ。
それにな、百は十分可愛いんだよ。
今後、百に対する暴言や暴行が俺の目に耳に入ってきたら……女だろうと容赦しねぇからな。」
そういうと悔しそうにしながらも黙った。
そんなに百の事が気に入らないのか……。
俺は百の手を握って再び目的地へむかった。
向かっている間はお互い何も話さなかった。
「ここだ。」
いつもの空き教室のドアの前につき、そう告げた。
若干戸惑っている百を半ば強制的に中へ入れた。
教室にはすでに4人が揃っていた。
加「いらっしゃーい!!
えーっと、百ちゃんだっけ?
ちゃんづけとか俺のキャラじゃねぇから呼び捨てにするわ。
あ、心にひどい事されなかった?
つーかもしかしてここへも無理矢理だったんじゃねぇの?」
春「加賀見ちゃん何言ってんのー?
心ちゃんが、それも初めて好きになった女の子にひどい事なんてするわけないでしょ?」
昌「そうそう。
それに意外とチキンちゃんだしなーっ。」
「……てめぇらちょっと黙っとけ。」
こいつらの状態を見て、百はぽかーんとしていた。
それすら可愛いと思う俺は末期だな、うん。
大「そんなことより、女の子を立ちっぱなしにしたままなんて気遣いが出来てませんね。
百さん…でいいですよね。
こちらの席へどうぞお座りください。」
百「あ…ありがとうございます。」
さりげなく気遣いをしてくれるこいつは出来る男なんだろうな。
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