百「あのっ…どこへ向かってるのでしょうかっ!?」
「行けばわかる。」
それから無言で百の腕を引っ張りながら廊下を歩いていると、周りから百に対する暴言が聞こえてきた。
女「何あの地味な女!!
心さんの隣りに並ぶなんてありえない!!」
女「ほんと何様!?
さっさと離れろって!!」
女達のその声に百は段々顔を下へ向けていく。
その場に立ち止まり、百を抱しめ周りを見渡した。
いや、見渡したと言うより睨みつけたというほうが正しいかもしれないな。
「百は俺が唯一惚れた女だ。
……文句がある奴は直接俺に言え。」
そう言うと数人の女が前に出てきた。
女「どうしてそんな女なんですか!?」
女「心さんにはもっと綺麗で素敵な女性の方がお似合いです!!
そんな地味な女なんて不釣合いです!!」
とりあえず言いたい事を全部言わせて、全部聞いた。
もちろん百を抱しめたまま。
それを聞いた上で文句を言ってきた…いや、この場にいる女全員に聞こえるように大きめの声で言った。
.


