「ただいま。」
家に帰ると組員達に挨拶されたが、それ以上に大きな音をたてて心愛が近付いてきた。
愛「しぃぃぃぃぃぃん!!
今日例の子と出かけたんだって!?
どうだったの!?
ねぇ、どうだったのよ!?」
「うるせぇ!!
どうもこうも…ただ喋っただけだ。」
愛「なーんだ、つまんないの。
キスの一つでもしてきたら盛り上がったのに…。」
「馬鹿か。
付き合ってもねぇのにキスなんかするか。」
"それはそうだけどさー"と、ぐちぐち言ってくる心愛を無視してリビングへ向かう。
やっと見つけた女を逃したくはない。
そのためには持久戦しかない、と経験がないながらもそう考えている。
リビングに行き、晩御飯を食べている間母さんにもからかわれた。
晩御飯を食べて一息ついた後、倉庫へ行った。
心愛は見たいドラマがあるから家にいる。
倉庫にある幹部室へ行くと既に4人そろっていた。
春「心ちゃーん!!
今日どうだった!?
上手くいった!?」
「喋ってきただけだ。
つかどいつもこいつもうるせぇな。」
春「心愛ちゃんにも言われたの?」
「あと母さんにも。」
昌「まぁついに心が女に興味をもったからさ、気になるじゃん。」
余計なお世話だ…とか思ったが口には出さなかった。
相談とかアドバイスとか気にくわねぇが聞きてぇしな。
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