百「ありがとうございます。」
「別に。
早く乗れよ。」
百がバイクに乗った…のはいいんだが、俺の服をちょこっと掴んできた。
かなり可愛いがこれだと吹っ飛ばされるな。
俺は百の両腕をつかみ腰にまわすようにした。
「服掴んでるだけじゃ吹っ飛ばされるぞ。
しっかりつかまっとけ。」
百「あっ……はい…。」
顔は見えないが恐らく照れているであろう百の顔を想像した。
…なんか俺、きもいな。
気を取り直して上手いと言われているケーキ屋に向かった。
もちろん安全運転で、な。
ケーキ屋には女ばかりいた。
こんなところに男同士で来んのは抵抗あるだろうし仕方ないだろうな。
「好きなの選べ。」
百「はい!!」
元気に返事をしてからきらきらした目でケーキを眺める百…やっぱり可愛いな。
恋は盲目と聞いたことはあるが、それは本当だな。
百「決めました!!
私、苺レアチーズケーキにします!!」
「飲み物はいらねぇの?」
百「えっと…それじゃぁミルクティーがいいです!!」
「ん。」
それを聞き、注文しようとした。
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