出てからいつも通り空き教室へ向かう。
その間、予想通り4人が俺に百について聞いてきた。
大「心…百とかいうあの女の子ですが、これといって特徴といいますか……特別何かに惹かれるようなものはありませんでしたよ?
まぁ舞とかいう裏表の激しそうな女の子よりは格別にマシだとは思いますが…。」
昌「あ、それ俺も思った!!
なぁなぁ、あの女の何がよかったわけ?
とびきり美人でもねぇし、とびきりスタイル抜群ってわけでもねぇじゃん。」
何がよかった……んなもん…
「俺にだってわかんねぇよ。
ただ俺の本能がこいつだって言ったんだ。
……好きになんのに理由なんかいらねぇだろ。」
春「きゃーっ。
心ちゃんかっこいいこと言うねっ。
僕惚れちゃいそう!!
心ちゃんになら抱かれてもいい!!」
「気色悪ぃこと言うな。」
春「えー、ひどーい!!
それで…放課後デートしてどうするわけ?
そのままホテル行っちゃうー?」
「あほか。
行くわけねぇだろうが。
お互いのこと知っていく為に放課後話すんだよ。
それも今日だけじゃねぇ…。
俺は百の事を知っていきてぇし、百にも俺を知ってもらって俺自身を見てもらいたい。」
加「ふーん。
ま、頑張れよ!!
でもさー一緒にいたら他の族に狙われんじゃね?
そこんとこどうすんのよ?」
「決まってんだろ。
騎龍の全員に説得して守るの協力してもらう。
たとえ納得してもらえなくても、してもらうまでちゃんと説得するさ。」
加「そっか。
まぁ俺は…つか、俺らは別に守るの賛成だけどな。」
春「心ちゃんの初恋だしね!!」
「…ありがとな。」
女にだらしねぇ連中だが、俺にとっては最高の仲間だなと改めて実感した。
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