無視されてショックを受けていたのか、今までなんの反応も見せなかった神之が俺に近寄ってきた。
舞「百に用事があったんですね!!
あ、今度またお茶行きませんか?
次は2人っきりとか……どうです?」
上目遣いで俺を見ながらそう言ってくる神之……正直きもい。
ここまで女が無理だと思ったの初めてだ。
「無理だ。
まぁ百なら構わないが…百、今日時間あるか?」
百「え……。」
「美味いケーキ屋に連れて行ってやる。」
百「私なんかより……舞ちゃんと…。」
「俺は百を誘ってるんだ。
嫌なら嫌と言えばいい。
それともケーキが嫌いか?
それなら別の場所にするが……」
百「ケーキは大好きです!!
でも……」
「んじゃ問題ねぇな。
放課後迎えに来るから待ってろよ。」
百「……はい。」
しぶしぶながら約束をしてくれた。
…やべぇ、まじで嬉しい。
そんな時、横から神之が割り込んできた。
舞「私も時間空いてるんで一緒に行きたいです!!
百、いいかな?」
百「もちろん!!
…いいですよね?」
そう言って可愛い目を俺に向けてくる百。
純粋で真っすぐで綺麗すぎる目……その目に俺だけを映して欲しい、なんて今は言わねぇ。
ただ将来は俺しか映せねぇくらい惚れさせてみせる。
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