風呂から出た後部屋に行き、ソファーに座ってぼーっとしていると心愛が入ってきた。




愛「心…ちょっといい?」



「あぁ。」



心愛はちょこんと俺の隣りに座った。
若干落ち込んでいる様子だ。



「なんだ?」



愛「なんかね、寂しいなって…。
いつかお互い大切な人が出来るってわかってたつもりだったけど…いざ置いてけぼりってなると寂しい…。



私…本当に見つかるのかな。」



俺はポンポンと頭を撫で、出来るだけ優しい声で言った。




「俺が心愛の立場だったとしても同じだと思う。
俺1人置いていかれてすげぇ寂しいって感じたと思う。

正直今日見つけれるとか考えてもなかった。
偶然…だな。
タイミングが違えば会うこともなかった。


…俺が言えることじゃねぇけど、焦る必要はねぇと思うぞ。
父さんたちも成人してから出会ったみてぇだしよ。
心愛は本気で愛せる相手を慎重に探して、んで幸せになりゃいいんだよ。」



愛「心……ありがと。
なんかお兄ちゃんって感じだね。」



「一応兄なんだけど。」



愛「ふふっ……私、頑張るよ。」



「あぁ。」



愛「あ、今度女の子紹介してよね?」



「まぁそのうち会う事になるだろうな。
そんとき紹介してやるよ。」




それからは何気ない話をして笑いあった。




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