今日はそのまま家に帰ることにした。
組員に挨拶しながらリビングに入ると心愛が必死にノートに何かを書いていた。



覗き込むようにしてノートを見た。



「…レシピか?」



愛「うん!!
今日作ったロールキャベツのレシピ、忘れないうちに書いとこうと思って!!」



「そうか。」



愛「うん。
それより…心、今日何か良い事あったの?

いつもよりなんか楽しそう。」



「…あぁ。
やっと見つけたんだよ。」



愛「嘘ぉっ!!
私のほうが絶対見つけるの早いって思ってたのに!!

誰々!?
どこの学校の子!?」



「うるせぇ。
同じ学校だがくれぐれもうるさくなるから父さんたちには…」




"言うんじゃねぇぞ"
と言おうとしたときにはすでに遅く、父さんの元へ慌てて行った。

……行動はやすぎね?
そんな事思っていると父さんとキッチンにいたはずの母さんがきた。




若「聞いたわよ!!
もう少し早かったらお赤飯にしたのに……。」



育「見つけんの早かったな。
俺が若葉見つけたのなんかもっと歳とってからだぞ。

それより、見つけたんなら行動しろよ。
ぼーっと見てるだけじゃ他の野郎に喰われるからな。」



若「そうよ!!
ただでさえ恋愛経験無いんだから攻めてかないと捕まえられないわよ!!」




…予想していた通りうるせぇ。



結局組内でもその話が広まり、食事の時も周りから色々言われた。




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