古田梨瑠sied


さっき、古谷に告白?的なことをされてから胸のドキドキがおさまらない。

古谷は、普通にヘラヘラ笑ってるし…。
なんか、ムカツク


そんなことを思ってると古谷がいきなり振り返って、

「古田さんは、良い?」


って言ってきた。
ヤバイ。全く話聞いてなかった。
"何が?"って聞く?


私、
『羅唯夢が行きたがってたから』
とか上から目線で言ってたからなんだか聞きづらい…。

私が、しばらく黙っていると。


「遊園地着いたよ。まずは、コーヒーカップで良い?」


と、古谷が言ってくれた。
たぶん、私が話聞いてなかったのに気づいたんだ。
気をきかせてくれた…?

あっ!
取り合えず、答えなきゃ。


「うん。いいよ。」

「よしっ!じゃ、行こっ♪早く行かないと結構混んでるよ。」

「えっ!?ちょっと!!」


古谷が手を繋いできた。
そして、そのまま私を引っ張って行ってくれてる。


手を繋がれてるのは、微妙だけど…
人混みを上手く避けて私を連れていってくれてるって分かる。


なにげに、いいヤツなんだろーな。
でも、軽いヤツなんだろーな。

そんな話したこと無いのに私を好きになるところとか…。
すんなり、手を繋げちゃうところとか……。