「委員長!」

そう、あの人とは何を隠そう委員長のことだ!


委員長が、ゆっくりと振り返る。
きっちり2つに結ばれた黒髪が揺れる。


「あっ。五十嵐君。おはようございます。」

委員長が、爽やかな笑顔で言う。


「おはよ。委員長。」

俺も、笑顔で言った。


「あの子達はいいんですか?」

委員長が指をさしている方を見ると、さっきの女達がいた。


「いいの、いいの。ちゃんとバイバイしてきたから。」

「そうですか。」

委員長は、やんわりと笑った。