古田梨瑠side


｢…。つまり、五十嵐悠也には誰も知らない悩みがある…と。｣


私は、親友で委員長でもある子に学校１のモテ男には悩みがあると告げられた。

｢うん！そう!!梨瑠ちゃんもそう思うでしょ!?｣

｢思わない。｣

｢えぇ!?なんで!?｣

｢だって、あの五十嵐だよ！モテ男には悩みなんか無くない!?あるとしたら"女にモテすぎる"とかじゃない？｣

｢うぅ、そうかな〜。｣

｢そうじゃない。つかなんで羅唯夢がそんな気にしてる訳？もしかして、あのモテ男に惚れた？｣


羅唯夢は奥手の純情ちゃんのはず…。
"好きな男のため！"とか言ってなんでもしちゃいそう…。


｢そんなんじゃないよ！…だって、私は委員長だから!!｣

｢羅唯夢って、人にお節介するの好きだよね…。｣


羅唯夢、お節介好きだし、責任感あるからなあ。


｢お節介じゃないよ！委員長としての仕事だよ!!｣

｢…、まぁ頑張って。｣

｢うん♪ありがとう。｣


大丈夫か？この子は…。
私がしっかりしないと…!?
って私もなかなかのお節介かな。


でも、親友のため！