それは最初から変わらない
僕が生まれたその日から決まっていた
僕が物心ついた時から決めていた
僕が君と過ごした時間の分だけその思いは強くなっていった
だから
だから………キミがどんな存在だって
今さら変えられないんだ
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「なんだここ………!?」
思わずフェイトは声を上げた
目の前に広がる光景に目を奪われる
「森がそんなに珍しい?」
「一般人の自宅には普通森はないんだよ!」
力強くフェイトは言ったが、ディンとブラッドはキョトンとしている
2人は生粋のブルジョアのようだ
まさにバンパイアが住んでいそうな古びた洋館
は正門から随分歩いた場所にあった
それまでは鬱蒼としげる森が広がっていた
「ありえねぇ!」
「フェイトはさっきから何をそんなに驚いているの?」
ニヤニヤとからかうように言うディンにフェイトは軽く睨み付ける
洋館の入口には、やはり一般家庭では見かけない光景が待っていた
「お帰りなさいませ、ブラッド様ディン様」
絵にかいたような執事が慇懃に腰を折って3人を出迎える
見た目は40代ほどに見える
瞳はディン達と同じ赤い色だ
燕尾服を来たその人はフェイトを見つめて軽く眉を上げる
その後はスッと元の鉄面皮に戻ってしまった


