「ベス!」
フェイトが呼び止めればベステモーナは大きなトランクを外に運んでいるところだった
「おはようございます」
「おはよう。早いな、もう帰るのか?」
帰省シーズン
続々と生徒たちは実家へ帰っていた
今日は特に多くの生徒が帰省すべく正門に集まる
「ええ、混む前に門に向かうわ。フェイトはいつ頃帰るつもりなの?」
コートを羽織ったベスに近づいて重そうな荷物を持つ
「俺たちは明日帰る。門の前まで持つよ」
「悪いわ。それにこれくらい私も持てるわよ」
「可愛くないこと言うなって。散歩したかったからついでだよ」
言われてベスは、マフラーとコートを着込んだフェイトの姿を見て大人しく荷物をフェイトに預ける
にこりとフェイトは笑って2人で門へと向かった